注目集める公立の中高一貫校 「安い学費」「特色ある教育」に関心

中学から高校まで6年間を通して学ぶ公立の中高一貫校。都立の中高一貫校が登場するなど、各地に広がってきています。特色あるカリキュラム、私立にくらべてお金のかからないことなどが人気をよび、これまで中学受験を考えていなかった家庭も高い関心をよせています。 (朝日小学生新聞から)

11倍超すせまき門/説明会に2400人

京都にはことし4月、府立洛北高校付属中学(京都市左京区)と市立西京高校付属中学(中京区)が開校しました。このうち西京高校付属中学では、問題点を見つける力や、話し合いによって課題を解決する力などを育てる科目「エンタープライジング科」をもうけるなどの特徴があります。9月からは、かりの会社をつくって、グループごとに利益をきそう、といった授業も行われています。
 
西島有紀さん(1年)は「自分でなんでも取り組んでいこうという雰囲気がある。高校入試がないので、6年間ゆとりをもって学べるのもいい」といいます。

ことしの入試では、倍率11倍をこえるせまき門となりました。9月12日に開かれた、2期生募集のための説明会にも、子どもや保護者2400人以上が集まりました。子どもたちも新しい学校への関心は高いようで、参加した6年生は「いろいろと体験できる授業が多いので、自分から進んで勉強できそう」と話していました。


文化祭に親子600人/続々誕生に関心も増す
 
都立の中高一貫校白鴎高校(東京都台東区)の文化祭が9月11、12日、開かれました。2日間で小学生の親子約600人がおとずれ、入学相談コーナーには100組近くがつめかけました。これまでに開かれた学校説明会にも、のべ1万人以上が参加しています。教頭の増田稔先生は「関心の高さを感じます。相談コーナーでも入学のためにどんな勉強をしたらいいか熱心に聞く親御さんが多くいました」。

白鴎は、和楽器など日本の伝統文化にふれる活動や勉強、日本語や英語のプレゼンテーション(発表)などが教育内容にもりこまれているのが特徴です。文化祭の相談コーナーに来ていた小学生たちは「高校受験がないのがいい。勉強も部活もしっかりできそう」(練馬区・男子)、「和太鼓などに興味があることが受験したい理由」(江戸川区・女子)といいます。

お母さんたちからは「私立ほど費用がかからないのがいちばんの魅力」という声が多く聞かれました。内容がかたよっていると批判も出ている歴史の教科書が使われることについては、「それでも受験をさせたい」という声がほとんどでした。

中高一貫校になる予定の都立の高校は白鴎につづき、2006年度以降、小石川高校(文京区)、両国高校(墨田区)、都立大付属高校(目黒区)、九段高校(千代田区)など10校です(九段高校は区立になる予定)。都立の中高一貫校について安田教育研究所代表の安田理さんは「来年度以降、続々誕生することで、これから注目度はさらに上がるのでは」と話しています。

【公立中高一貫校】
現在、全国で107校。今年度だけで27校増え、来年度以降も31校が開校予定です。全国では定員ぎりぎりの志願者しか集まらない一貫校や、住民らの反対などで開校予定が計画通り進んでいない例もあります。しかし安田理さんは、「ことし誕生した京都や広島など都市部の学校では10倍以上の倍率。経済的な理由などで私立受験を考えていなかった家庭が、公立なら受けようという気になっています。今後も都市部では公立中高一貫校の人気はつづくでしょう」。
 
公立中高一貫校の対策講座を開く駿台リンデンスクール(京都市上京区)も「これまでの私学希望者とはちがった層からチャレンジした子どもが多い。私立以外にも選ぶ道が広がったことで、早くから自分の将来や進路について考えるきっかけにもなるのでは」とみています。

posted by キロリ at 19:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 公立中高一貫校ニュース
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